認識のズレや不足で出来上がったものに衝撃!!

日常、ちょっとした認識違いで爆笑したり、クレームになったりすることはよくあります。
ものづくりでも、発注担当者と受注担当者の認識の違いで出来上がった製品が思ったものと違ってトラブルになることはたまにあります。
日常の「認識違い」の中からいくつかご紹介します。

私が学生の頃、合宿所で東北出身の先輩に
「おい!これ投げとけ。」
と空の缶ビールの缶を渡されました。
当時は先輩にはハイとイイエしか言えなかったので、私は「ハイ!」と元気よく空中に投げて見せました。
それを見た先輩は私を怒鳴りつけ言いました。
「投げとけっていうのは、捨てておけってことだ」
認識不足っていうより、方言を知らなったということですけど。


ものづくりの現場でも認識不足の違いにより、何度も確認しなければならないことがたくさんあります。
「これをプラスチックでつくってもらえますか?」
「ビニール袋を見積もってほしいのですが?」
新米の営業さんがよく使うワードです。

プラスチックは総称で、アクリル・塩ビ・PET・ポリカーボネイトといろいろな材質がありますし、よく一般的にごみ袋のことを「ビニール袋」とは言いますが、あれはポリエチレンという素材でできています。
ものづくりに欠かせない加工でも、認識の違いや認識不足によりきちんとした「認識の合意」をしないととんでもないことになります。
例えば……….
お客様は「パウチ加工」をしてもらいたかったのに、
「これ、ラミネート加工して下さい」と業者に依頼しました。
注文を受けた新米営業は、「ラミネート」=塩ビもしくはPETラミネート加工だと勘違いし、
「材料は塩ビそれともPETでしょうか?」と確認した。
お客様からPETでお願いしますと返答があったので、印刷物を工場に持ち込んだ。
出来上がった製品をお客様に渡すと……..
「あれ?周りに耳がないのけど、これじゃないよ」とクレームが入った。
「ラミネート」というワードは、「ビニール袋」のように個人の認識のズレによってこのような問題を起こす可能性のあるワードです。
商談時には必ず、お互いの「認識の合意」をするようにしましょう。

認識相違しやすいワード:
「サンプルとモックとダミー」
「ハレパネ合紙とドライマウント加工」
「ウェルダー加工と超音波加工」
「カシメ止めとハトメ止め」
ちなみに余談ですが、「ビク抜きとトムソン抜き」「糊引きとタック加工」は
呼び方が違うだけで、同じ加工です。



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